バックアップの詳細
イメージバックアップとは、ストレージの全ての情報をバックアップする方式です。

普段、みなさんが利用している勘定データや社内文書など、また写真などのデータは、ユーザーデータと呼ばれ、利用者の個別のデータです。
一方、パソコンには普段全く触れもしないデータが存在しています。
例えば、OSを動作させるためのプログラムやデータも存在していれば、文書作成ソフトや年賀状ソフトなど、様々なアプリケーションも存在しています。
これらの情報を全てバックアップするのが、イメージバックアップです。
ストレージにある全てのデータをバックアップするのが特徴で、アプリケーションの設定データ、例えばブックマークやメールのパスワードなどもバックアップされます。
ストレージ全てをバックアップするので、バックアップの容量が大きく、時間もかかり、バックアップ時の通信トラフィックが大きくなるという課題があります。

ファイルバックアップとは、データだけをバックアップする方式です。
みなさんが利用している勘定データや社内文書など、また写真などのデータから、バックアップしたいデータやフォルダーだけを指定してバックアップします。
必要なデータだけをバックアップするので、バックアップ容量が少なく、バックアップする時間も速いのが特徴で、アルタイムのバックアップも可能です。
一方、バックアップの設定が複雑で洩れがあったり、ブックマークやメールのパスワードなどアプリケーションの設定データをバックアップできないことも特徴です。

差分 / 増分バックアップは、バックアップソフトによって定義が異なりますが、基本的には差分のあった部分だけをバックアップする、という仕組みです。
変更のあった部分だけをバックアップするので、2回目以降のバックアップサイズは小さく済み、ファイルバックアップと同等の速度でのバックアップが可能となります。


バックアップ済みのデータは、バックアップを避ける機能で、バックアップの容量を抑える事ができます。
組織での利用時に、バックアップ容量を劇的に圧縮できます。

例えば、会社から全社員に対して休暇に関する案内を配信した場合、この休暇に関する案内データを社員全員が保存することになる訳です。
その為、大きな組織ほど、重複排除によるバックアップ容量の削減効果は高いです。
誰か1人のデータさえバックアップすれば良く、重複排除機能があれば、2人目以降のバックアップを削減できる訳です。
また、人数の多い組織では、バックアップ容量や通信量が増大するので、通常業務に支障をきたすケースもあります。
その為、バックアップ容量だけでなく、通信量を削減できる重複排除機能は大企業にとって必須の機能といえます。



